(EXSEV®シリーズ)環境規制対応真空・クリーン用ベアリング EXSEV®-EXの開発
2020.03.02
- 商品・技術
株式会社ジェイテクト(以下、ジェイテクト)は、欧州連合(EU)の化学物質規制「REACH」や「POPs条約」などへの対応として、環境規制に対応した真空・クリーン用新ベアリングを開発致しました。
図1 製品イメージ
1.開発の背景
REACH規則の制限対象物質リストが修正され、2020年7月4日よりパーフルオロオクタン酸(PFOA)およびその関連物質が規制の対象となります。
これまでジェイテクトでは、低発塵で主に半導体製造過程など真空環境で使用されるKDLグリースを使用したDLベアリングを製造・販売しておりましたが、このグリースの製造過程でPFOAが発生することがわかりました。
そこで今回、製造過程で規制対象物質を含有しないグリースを使用し、環境規制に対応した軸受「EXSEV®-EX」を開発しました。
2.開発品の特徴
本製品は、環境規制に対応するだけでなく、従来のDLベアリングと比較して、低発塵、アウトガス、起動トルク、回転トルク、音響、寿命において同等以上の性能を有することを確認しています。
図2 発塵量比較(ベアリング)
図3 アウトガス比較(グリース)
3.販売計画
【量産開始】2020年4月
【売上目標】10億円/年
【販売先】 半導体製造装置メーカー、フィルム製造装置メーカー等
4.製造工場
徳島工場、国分工場、亀山工場、ダイベア株式会社(弊社グループ会社)
ジェイテクトは、軸受事業のブランド「Koyo」において、「Key of your operation」を掲げ、お客様とともに課題を解決し、嬉しさを提供するパートナーとして、様々な環境に適応する軸受を提供し、あらゆる産業に貢献してまいります。
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