針状ころ軸受 - ニードルローラーベアリング

針状ころ軸受は、その断面高さが小さいことから、機械全体の軽量・コンパクト化に役立ち、自動車・二輪車をはじめ電気機械・工作機械・航空宇宙機器・事務用機器その他一般産業機械など広い範囲で用いられている。

針状ころ軸受の種類

一般の軸受にくらべ、小さなスペースで大きい定格荷重を持ち、剛性も高いという特徴があります。また、ころ径が小さく、数多くのころを組込めるので、揺動荷重のかかる用途にも有利になります。

その他、針状ころを用いた応用製品には、各種機械装置のカム機構や直線運動部のガイドローラ用として用いられます。主に"スタッド形トラックローラ(カムフォロア)、ヨーク形トラックローラ(ローラフォロア)"などがあります。これらのトラックローラは一般の軸受と異なる定格荷重で許容負荷荷重を検討する必要があります。詳しくはジェイテクトにご相談ください。

また複写機などの事務機器のクラッチ機構に用いられる"小形一方クラッチ"もあります。JIS B 1506「ころ軸受用ころ」で規定されている針状ころ以外のころを用いたベアリングもあります。

ラジアル保持器付き針状ころ

ラジアル保持器付き針状ころは、ころを内側と外側から保持する鋼製保持器を備えています。
この設計により、保持器の強度を最大限に高め、針状ころ軸受の高い定格荷重を実現しています。

保持器が針状ころを正確に案内することで、高速回転での使用も可能にしています。
また、ガラス繊維強化樹脂形保持器を使用した保持器付き針状ころや、単列または複列の保持器付き針状ころも製造しています。

シェル形針状ころ軸受

カップ形状の外輪は、精密絞り加工で成形される。
シェル形針状ころ軸受には、両端が開いているタイプ(開放形)と片端が閉じているタイプ(一端密閉形)があります。
また、片側または両側にシールを備えた製品も提供しています。その他に油穴付き内輪との組合わせも可能です。

スラスト針状ころ軸受

本製品は、保持器とそれに保持されたころとで構成されています。

スラスト保持器付き針状ころは、径の小さいころが保持器により配置されている。
保持器にはころを保持する窓が放射状に設けられており、この窓が個々のころを等間隔に配置するとともに、ころが軌道面を外れないように案内しています。
この軸受の使用目的はスラスト荷重を支えると同時に、相対回転する2物体間の摩擦を大幅に低減することにあります。

また、スラスト保持器付き針状ころは、ころの軌道面として使用するスラストレースがあります。
レースは別個に供給することもでき、また取扱いの簡便性のため保持器付き針状ころと一体形にすることもできます。

コンバインド針状ころ軸受

保持器付きスラスト針状ころは、メートル系列、インチ系列のさまざまなサイズがある。
どのタイプも断面積は非常に小さくなっている。
組付け背面を軌道として使用することができない場合には、熱処理を施したスラストレースを使用できる。
スラスト針状ころ軸受のほかに、高負荷容量タイプのスラスト円筒ころ軸受もある。

スラスト円筒ころ軸受

スラスト円筒ころ軸受は、大きな動アキシアル荷重を受ける構成の転がり軸受です。
軸受部品の形状は単純で、さまざまな設計配列が可能であります。
たとえば、需要のある用途としては少ないですが、メートル系列厚板レース(LS)およびメートル系列薄板レース(AS)を含めて、メートル系列スラスト保持器付き円筒ころ(ケージ&ローラ)と組み合せることができます。

これら2種類のレースは、一般的にスラスト保持器付き針状ころ(ケージ&ローラ)に使用されています。
隣接する機械部品が適切な軌道として使用できれば、スラスト保持器付き円筒ころ(ケージ&ローラ)もレースなしで使用できます。

スラスト保持器付き針状ころ(ケージ&ローラ)の荷重負荷性能が不十分な場合、スラスト円筒ころ軸受を使用できます。
また、この軸受は一方向の、大きな動および静アキシアル荷重を受けられるが、ラジアル荷重には適していません。

寸法表・技術計算ツール・CAD図ダウンロード

ベアリングの寸法から製品を絞込み、技術計算ツールやCAD図のダウンロードをご利用いただけます。

関連する製品
一方クラッチ

浸炭焼入れした薄い鋼板製外輪、金属製または合成樹脂製のばね、合成樹脂製保持器及び針状ころによって構成されている。複写機、ファクシミリなどのOA機器を中心にさまざまな分野における機器・装置のクラッチ機構に用いられている。

トラックローラ

厚肉の外輪に針状ころを内臓した軸受であり、スタッド形とヨーク形の2種類あります。いずれも用途に応じて総ころ、保持器付き、シール付きなど多く形式があります。

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