光学フィルム製造装置 ロール支持用ベアリング

光学フィルム製造装置
ロール支持用ベアリング

  • 導入先光学フィルムメーカー
  • 対象製品光学フィルム製造装置
  • お客様の課題

    • 処理溶液中で使用するベアリングが腐食して回らなくなる。
    • メンテナンス頻度が多く、交換コストを抑えたい
  • 解決策

    • ベアリング素材を、ジルコニアに変更して耐食性を向上

Achievement

  • 処理溶液中での腐食を低減!
  • ベアリング交換頻度ランニングコストを低減!

光学フィルム製造装置は、図のようにフィルムがロールに沿って処理溶液と洗浄液を通過する仕組みになっており、ロールの一部は液中に沈みこんでいます。ロールは両端をベアリングで支えられながら回転しますが、溶液によってベアリングが腐食し摩耗が進むと、スムーズな回転が阻害され、やがては回転もできなくなります。

また、ロールのたわみによってベアリングに過大なモーメント荷重がかかってしまうとベアリングの寿命はさらに短くなります。よってベアリングには、腐食による早期損傷を起こさない高い耐食性能と、ロールのたわみによって短寿命とならない構造が必要でした。

従来は、これらの要求を満たすため、高耐食性能を持ち、ロールのたわみを吸収する構造を備えた弊社EXSEVシリーズのコロガードプロベアリング(調心輪付きタイプ)を採用いただいておりました。

従来品:コロガードプロベアリング

図1:従来品:コロガードプロベアリング

※EXSEV(エクゼブ)、コロガードプロベアリングはジェイテクトの登録商標です。

腐食性の強い処理溶液中では、ベアリング交換頻度が高くなる

しかし、コロガードプロベアリングを用いても、処理溶液中ではベアリングが腐食していき、約1~2か月での交換が必要でした。交換作業には手間も工数もかかり、その間は製造が止まってしまうため、交換頻度は可能な限り低くしたいとの要望がお客様にはありました。

耐食性が高いジルコニア素材を採用

ジェイテクトでは、溶液の性質から検討を行い、ベアリング素材をジルコニアに変更したコロガードプロベアリング-ZOのご提案を行いました。

コロガードプロベアリング-ZOの導入例

図2:コロガードプロベアリング-ZOの導入例

この対策により、これまでコロガードプロベアリングの寿命が1~2ヵ月程度だったのに対し、コロガードプロベアリング - ZOの寿命は6カ月以上に伸びたことを確認しました。

これにより、コロガードプロベアリングよりも、交換回数が減少し、ランニングコストを低減することができました。

従来品とコロガードプロベアリング-ZOの寿命比

図3:従来品とコロガードプロベアリング-ZOの寿命比

Koyo Voice

腐食環境はベアリングにとって非常に厳しい環境であり、寿命は短くなりがちです。短いスパンでのベアリング交換はお客様にとって非常に大きな負担となります。

ベアリングの寿命向上は我々も大きな課題と考えており、腐食環境では適切な材料選定が重要となります。

ジェイテクトには、これまで多数のお客様にそれぞれの環境に合わせた耐食軸受を提案してきた実績があります。

これまで培ってきた弊社独自のノウハウでお客様のメンテナンスコスト削減に貢献していきたいと思いますので、腐食環境でお困りのことがあれば、ぜひ一度ご相談ください。

(産業機器技術部 精密機器軸受技術室 EXSEVグループ)

Product

耐食セラミック軸受

耐食セラミック軸受
ジェイテクトでは、特殊環境用ベアリング EXSEVシリーズとして、ステンレス鋼でもSUS440よりも耐食性が優れる析出硬化系ステンレス鋼(SUS630)などを用いたベアリングや、窒化けい素、炭化けい素での総セラミックベアリングを、耐食性ベアリングのラインナップとし、様々な腐食環境への対応を実現しています。

これらにより半導体、高機能フィルムおよび食品製造分野などの設備の長寿命化やメンテナンスコスト低減など、お客様の困りごとに幅広く対応し、生産性向上に貢献してまいります。

※EXSEV(エクゼブ)、コロガードプロベアリングはジェイテクトの登録商標です。

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