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お客様の課題
- 従来の樹脂保持器はポリアミド材(66ナイロンや46ナイロン)を使用しており、耐食性や耐熱性に限界があり、高温油中や腐食溶液中などの使用には制約がある
- 耐久性が問題となる場合は、黄銅製保持器が採用されており重量増となっている
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解決策
- 耐食性と耐熱性に優れたPPS材を保持器に採用
- 樹脂化により、黄銅保持器に対して保持器重量で約86%、軸受全体としては約11%の軽量化を実現
成果
Achievement
- 高温油中や劣化油中での耐久性向上
- 黄銅製に対し、軽量化と低トルクを実現
お客様の声
Voice
- 耐久試験で問題ないこと確認。使用環境に対する軸受の選択幅が広がり設計の柔軟性が向上した。今後、冷媒ガスを使用するコンプレッサ用としても検討していきたい。
製品開発者より
JTEKT Voice
ポリアミド材の材料劣化を低減、優れた軸受の提供が可能に。
従来の樹脂保持器用材料であるポリアミド材は、オイルや腐食溶液中で長時間使用されると材料劣化が発生し問題となる場合がありますが、PPS材は材料劣化が少なく、ロバスト性が非常に優れた軸受の提供が可能になりました。
(産業機器技術部 産建機軸受技術室)
対象製品
Product
円筒ころ軸受
- 樹脂保持器の材料にPPS材をラインナップし、高温性や耐食性を向上、樹脂保持器の適用範囲拡大を実現しました。
- 対象製品
- ・外径φ40~φ215
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