低空転トルク 一方クラッチの開発

低空転トルク
一方クラッチの開発

  • お客様の課題

    • 空転時のトルクをさらに下げたい、かつロック性能は維持したい
    • 錆による機能低下が起こる
    • ベアリングの組み込まれる機器の軽量化が必要
  • 解決策

    • ばね形状の最適化を図り、トルク軽減とロック性能を維持
    • 錆への対策のため、ばねにステンレス鋼を使用
      「外輪」と「ころ」 に表面処理をほどこした。
    • 軽量化のために次の二つの対策を実施
       外輪の肉厚を薄く(プレス加工)
       保持器に樹脂材料を採用

Achievement

  • 確実なロック機能を維持し、その上で正回転時の空転トルクを低減
    (当社従来製品 1/5)
  • ばねにステンレス鋼を使用したことで、高い防錆性と、高い耐久性を確保
  • 外輪のプレス加工採用により肉厚を薄くし(当社従来製品比 1/2)、保持器に樹脂材を採用することで軽量化に成功
空転トルク低減効果

JTEKT Voice

正回転時のトルクの低減を、徹底的にこだわりました。

一方クラッチは、逆回転時に動力伝達を切断するのと同時に、正回転時には極力エネルギーロスを少なくして動力を伝達する必要があり、一方クラッチの空転時の抵抗(空転トルク)が動力伝達に大きく影響することから、空転トルクの低減が求められています。
このニーズに応えるため、一方クラッチのばねの形状を最適化することで、確実なロック機能を維持したまま、正回転時のトルクを徹底的に低減した一方クラッチを開発しました。

(産業機器技術部 産建機軸受技術室 農機電機G)

Product

小型一方クラッチと適用例
高度な技術力と豊富な経験を基に、高負荷形・低負荷形をラインナップ。軸径も4~12mmを取り揃えています。
主な特徴
外輪の外径面にまわり止め用の凸部を設けているので、はめあい面の寸法公差を厳密に設定しなくてもクリープを防止できます。
最適なグリースがあらかじめ封入されています。通常の使用条件ではグリースやオイルの補給は不要です。
合成樹脂ハウジングと一方クラッチを組合せたユニット製品もあります。ギヤ、タイミングプーリ、カム、ゴムローラなど各種の形状に対応できますので、詳細はJTEKTにご相談ください。

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