クラッチレリーズベアリング
急速な高速回転による損傷を抑制
クラッチは、エンジンを停止させることなく、エンジンからトランスミッションへの駆動力を伝達または遮断する装置です。ジェイテクトのベアリングは、調心機構を備え動力の伝達時の急速な高速回転による損傷を抑制します。また、軌道輪に鋼板プレスを採用して軽量化を図っているものもあります。
クラッチレリーズの
構造とベアリングに
求められる機能
クラッチレリーズベアリングは、駆動力を伝達・遮断する部分に使われます。
動力の遮断時には、静止しているクラッチレリーズベアリングが、高速回転するダイヤフラムスプリングに強い力で押し付けられ、急激に回転します。ダイヤフラムスプリングとクラッチレリーズベアリングとの回転中心のずれが大きい場合には、接触部には発熱および摩耗が生じやすく、このことはクラッチ機能に重大な影響を及ぼします。自動調心形クラッチレリーズベアリングは、この異常発熱および摩耗を防止します。
クラッチレリーズ
ベアリングとは?
構造
ダイヤフラムスプリングとクラッチレリーズベアリングとの回転中心のずれが大きい場合には、自動調心形クラッチレリーズベアリングにて異常発熱および摩耗を防止します。スリーブとベアリングとの調心機構が、クラッチレリーズベアリングの回転初期にダイヤフラムスプリングとの回転中心のずれを吸収し、その後は両者の回転中心が合って接触部の異常発熱・摩耗の発生を抑制します。
また、軌道輪に鋼板プレス製を採用したクラッチレリーズベアリングは、自動車の重量軽減となり低燃費に貢献しています。
自動調心形
鋼板プレス製自動調心形(CBUタイプ)
特長
- 1.高速回転・高温・高振動に耐えるグリースを採用し、長寿命化を実現しています。
- 2.密封性に優れたシールを採用し、グリースの漏れを防止しています。