テンショナ・アイドラ用
ベアリング
                
            高速回転・高温での長寿命を実現
タイミングベルトおよび補機駆動ベルトにおいて、ベルトの張力調整もしくはベルトの走行
経路の変更のために使用します。ジェイテクトのベアリングは、高速回転・高温での
長寿命と、高強度樹脂プーリによる軽量化とを実現します。
 
            ベルト機構とベアリングとに
求められる機能
            自動車のエンジンには、
- ・カムシャフト、オイルポンプなどを駆動するタイミングベルト機構と
- ・オルタネータ、エアコン、ウォーターポンプ、...などの補機を駆動する補機駆動ベルト機構とがあります。
タイミングベルト機構
                             
                             
                        
補機ベルト機構
                             
                             
                        
ベアリングはエンジンに取付けられて使われるため、高速回転・高温での信頼性が求められます。
テンショナ・アイドラ用
ベアリングとは?
            
                        これらのベルトには、ベアリングにプーリやブラケットを組付けたアイドラ用ベアリングが取付けられています
これらのうち、タイミングベルト機構では、張力調整用に内輪に長穴やブラケット付き構造になっているタイプをテンショナ用ベアリングといい、調整機構のないタイプをアイドラ用ベアリングと呼び分けする場合もあります。
補機駆動ベルト機構にも、補機アイドラ用ベアリングが使用されています。
                    
テンショナ用ベアリング
(調整用)

アイドラ用ベアリング
(固定用)

構造
ベアリングは密封型深溝玉軸受を採用し、アイドラプーリと取付用ブラケットはエンジンの形式に応じた寸法および形状となっています。形状にはプーリ一体型、歯付き型などがあり、高強度樹脂プーリにより大幅に軽量化を図っているものもあります。(形式例参照)
特長
- 1.高速回転・高温に優れたグリースおよびシールなどの材料を採用し、信頼性を高めています。
- 2.厳しい走行環境および過酷な気象条件にも適応し、泥水およびダスト(塵)の侵入防止性能を高めています。
- 3.耐熱性および耐薬品性に優れた高強度樹脂プーリを採用し、大幅に軽量化を図っています。
 
                油圧式オートテンショナ用
ベアリングとは?
            
                        テンショナ用ベアリングでは、ブラケットや内輪の長穴を用いてボルトで固定し、ベルトの初期張力を調整します。
しかし、オートテンショナは組付け後も油圧ダンパの効果で、自動的に適切なベルト張力に調整します。
ジェイテクトは、油圧式オートテンショナ用ベアリングをご提供し、信頼性向上に貢献します。
                    
 
                構造
ベアリングは密封型深溝玉軸受を採用し、ブラケットの揺動中心部にブッシュを設け、油圧ダンパとの接触部を高硬度にしています。
 
                     
                特長
- 1.高速回転・高温に優れたグリースおよびシールなどの材料を採用し、信頼性を高めています。
- 2.厳しい走行環境および過酷な気象条件にも適応し、泥水およびダスト(塵)の侵入防止性能を高めています。
テンショナ・アイドラ用
ベアリングの形式例
            アイドラ用ベアリング
- 
                    プーリ分離タイプ  
- 
                    プーリ一体タイプ  
- 
                    歯付きタイプ  
テンショナ用ベアリング
- 
                    ブラケットタイプ例1  
- 
                    ブラケットタイプ例2  
- 
                    油圧式オート 
 テンショナ 
補機アイドラベアリング
- 
                    樹脂プーリタイプ  
テンショナ・アイドラ
ベアリングの交換について
            タイミング機構でのベアリングの交換は、タイミングベルト交換と同時に交換されることが多く、交換の目安は、約5年または10万kmで推奨されています。
但し、車種や状態により異なりますので、交換時期は自動車メーカー様にお問い合わせください。
また、タイミングベルト交換時には、ウォーターポンプ、オイルシールなど周辺部品も同時に交換される場合が多いです。




 
                     
                









