ウォーターポンプベアリング
耐熱及び耐水に優れ長寿命を実現
ウォーターポンプベアリングは、自動車のエンジンの冷却水を循環するウォーターポンプに
使用します。ジェイテクトのベアリングは、耐熱及び耐水に優れたグリースとシールの密封
性向上とによって長寿命を実現します。
ウォーターポンプの構造と
ベアリングに求められる機能
ウォーターポンプベアリングは、自動車のウォーターポンプに用いられます。内輪に相当する軸を組み付け、その軸は外輪の幅寸法よりも長く、軸の太い側に駆動用プーリを、細い側にインペラを取り付けます。
ウォーターポンプベアリングとポンプ室の間にはメカニカルシールが組み込まれ、基本的にはウォーターポンプベアリング本体には冷却水が直接接触しない構造になっています。
ウォーターポンプベアリング
とは?
構造
ウォーターポンプベアリングは、2列の転動体の間隔を広くした密封形の複列軸受です。
ボールのみで構成するボール・ボールタイプと、ボールとローラとで構成するボール・ローラタイプとがあります。
標準品は外輪外径面の中央部に、ウォーターポンプベアリングの抜け止め防止のワイヤ(クリップ)用の溝を設けています。
ボール/ボールタイプ
ボール/ローラタイプ
特長
- 1.ベルトから過大な力がかかっても軸が損傷しない、軸の段付き形状としています。
- 2.メカニカルシールから漏れる冷却水がベアリング内へ侵入すること、および封入グリースの漏れを抑制するため、高密封シールを採用しています。さらに冷却水の侵入防止を強化した、高密封3重リップシールを採用しているものもあります。
- 3.高速回転・高温および混水時の耐久性に優れたグリースを採用し、また冷却水との相性に優れるシール材料を採用しています。
標準シールの構造
高密封3重シールの構造