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新たな資源としての再生可能エネルギー開発が進んでいますが、太陽光発電、風力発電の設備、製造設備にもJTEKTのベアリングは使用されています。太陽電池は、シリコンウェハーの切断用に使用する「ワイヤーソー」、セル工程におけるエッチング装置や拡散炉、工程を通しての搬送ロボット、太陽光発電設備における太陽光追尾装置など、風力発電機では、風車主軸、増速機、発電機、旋回部にベアリングが使用されています。
主軸用ベアリングは、ブレードに受けた風により発生した荷重を受け止めるだけでなく、回転トルクを増速機に伝達する主軸を支える重要な部位です。調心性、耐荷重性に優れたスフェリカルローラーベアリングが主に採用されていますが、固定側にはアキシアル荷重性能に優れたテーパーローラーベアリング,自由側には軸方向移動性に優れたシリンドリカルローラーベアリングを組み合わせて使用されることもあります。
増速機は主軸の回転数を発電可能な回転速度まで増速します。従って、使用されるベアリングにも高速性が求められます。また、負荷荷重も大きいため、円すいころ軸受(テーパーローラーベアリング)や円筒ころ軸受(シリンドリカルローラーベアリング)が主に採用されています。
発電機に用いるベアリングは、回転中に内部に電流が流れると、ベアリング表面が局部的に溶融する電食と呼ばれる損傷が発生します。そのため、ボール(転動体)に絶縁性能に優れたセラミックス(窒化けい素)を用いた絶縁セラミックベアリングが採用されています。