油圧ショベルの走行減速機には、樹脂スペーサ付ベアリングとすることで、薄肉化かつ高容量化を実現したベアリングが採用されています。

大型ダンプトラックでは、デフや減速機で、内外輪の間座と一体タイプとし、取付性を向上させたベアリングが採用されています。

センターヒンジの支持ベアリングとして、特殊被膜のベアリングが採用されています。

ブルドーザのクローラでは、特殊浸炭熱処理を施した長寿命ベアリングが採用されています。

トラクタのホイール部では、防塵性を高めた、密封型のベアリングが採用されています。

フォークリフトの荷物を載せて上下するマスト部には、特殊熱処理により十分な強度と耐衝撃性を兼ね備えたボールベアリングが採用されています。港湾地域では、潮風や海水による腐食を避けるため、耐食処理を施した商品もあります。

建設機械のドライブシャフトは、メンテナンスフリーであることが重要なため、可動部の磨耗を抑え、泥水の浸入を抑えるための対策を行っています。

トンネル掘進機では、刃具の回転部に大きなものでは直径5mを超えるベアリングが使用されます。この大きさでは完成品のまま輸送することは難しいため、分割して輸送し、工事現場で組立てて使用されますが、ベアリングには、その分解組立を考慮した十分な精度と高信頼性が備わっています。