予圧の方法

予圧を与える方法には定位置予圧と定圧予圧とがあり、代表例を『表 11-1 予圧の方法』に示す。

〔定位置予圧と定圧予圧の比較〕

  • 同じ予圧量では、定位置予圧の方が軸方向変位量が少ない、すなわち、高い剛性を得やすい。
  • 定圧予圧では、荷重の変動や運転中の軸とハウジングの温度差による軸の伸縮などをばねで吸収できるため、予圧量の変動が少なく、安定した予圧量を得ることができる。
  • 定位置予圧の方が、大きい予圧量をかけることができる。

従って、高い剛性を必要とする用途には定位置予圧が適している。
また、高速回転・軸方向の振動防止・スラスト軸受の横軸使用などの用途には定圧予圧が適している。

表 11-1 予圧の方法

定位置予圧定圧予圧
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  • あらかじめ差幅調整(下図)した組合せ軸受を用いる方法。
a_112_005.png
  • あらかじめ寸法調整した間座を用いる方法。
  • 軸方向の予圧を調整できるナット又はボルトを締付けて用いる方法。
(この場合には、適正な予圧量となるように起動摩擦トルクを測定しながら調整する。)
  • コイルばね又は皿ばねを用いる方法。
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