保持器の材料

転がり軸受の性能・信頼性に及ぼす保持器の影響は大きく、その材料選択も重要である。
保持器の形状・潤滑性能・強度・耐摩耗性などによって、使用する材料を選定することが必要である。
代表的な金属保持器材料を表 13-313-4に示す。
また、フェノール樹脂をもみ抜き加工した保持器や、その他各種の合成樹脂を成形加工した保持器も多く用いている。
成形保持器用の主な合成樹脂材料としては、ポリアセタール、ポリアミド(ナイロン 6.6,ナイロン 4.6)、ふっ素樹脂などがあり、ガラス繊維や炭素繊維で強化して用いている。

表 13-3 打抜き保持器用鋼板(A)及びもみ抜き保持器用炭素鋼(B)の化学成分

規格記号化学成分(%)
CSiMnPSNiCr
(A) JIS G 3141 SPCC 0.12 以下 - 0.50 以下 0.040 以下 0.045 以下 - -
JIS G 3131 SPHC 0.15 以下 - 0.60 以下 0.050 以下 0.050 以下 - -
BAS 361 SPB 2 0.13~0.20 0.04 以下 0.25~0.60 0.030 以下 0.030 以下 - -
JIS G 4305 SUS 304 0.08 以下 1.00 以下 2.00 以下 0.045 以下 0.030 以下 8.00~10.50 18.00~20.00
(B) JIS G 4051 S 25 C 0.22~0.28 0.15~0.35 0.30~0.60 0.030 以下 0.035 以下 - -

表 13-4 もみ抜き保持器用高力黄銅鋳物の化学成分

(%)
規格記号CuZnMnFeAISnNi不純物
PbSi
JIS H 5120 CAC301
(HBsC*)
55~60 33~42 0.1~1.5 0.5~1.5 0.5~1.5 1.0 以下 1.0 以下 0.4 以下 0.1 以下

* :HBsCを用いた材料も使用しています。

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