軸受の回転速度は、主に軸受内部の摩擦熱に起因する温度上昇によって制約を受け、ある限度以上の速度に達すると軸受の焼付きなどにより継続運転ができなくなる。
軸受の許容回転速度とは、焼付きに至るような発熱を生じさせないで継続運転できる回転速度の許容値をいう。
従って、この許容回転速度は、軸受の形式・寸法・公差、潤滑方法、潤滑剤の質及び量、保持器の形状や材料、荷重条件などによって異なる。
個々の軸受のグリース潤滑及び油潤滑(油浴)の場合の許容回転速度は、それぞれの軸受寸法表に記載している。その値は標準設計の軸受を普通の荷重条件(C/P≧16*,Fa/Fr≦0.25程度)で運転する場合の許容回転速度である。
なお、潤滑剤の種類、銘柄によっては、他の性能に優れているが高速回転には適さないものもある。よって、軸受の回転速度がカタログ記載値の80%を超える場合にはJTEKTにご相談ください。